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ああわが戦友

作詞 林 柳波
作曲 細川潤一
唄  近衛八郎
1.満目(まんもく)百里 雪白く
  広袤(こうぼう)山河 風あれて
  枯木に宿る 鳥もなく
  ただ上弦の 月蒼(あお)し

2.光にぬれて 白じらと
  打ち伏す屍(かばね) わが戦友(とも)よ
  握れる銃(つつ)に 君は尚(なお)
  国を護るの 心かよ

3.死なば共にと 日頃から
  思いし事も 夢なれや
  君は護国の 鬼となり
  われは銃火に まだ死なず

4.ああ我が戦友(とも)よ 二人して
  約せしことは 知りながら
  君が最期を 故郷(ふるさと)へ
  何と知らせて よいものぞ

5.君の血潮は 満州の
  赤い夕陽に 色添えて
  大和心の 花桜
  ぱっと散ったと 書こうかしら

6.弾に当たった あの時に
  天皇陛下 万歳と
  三度(みたび)叫んだ あの声を
  その儘書いて 送ろうか

7.涙で書いた この手紙
  涙で読んで 笑うだろう
  君の母君 妹御(いもうと)も
  やっぱり大和の 女郎花(おみなえし)






1937年(昭和12年)

林 柳波(群馬県出身、明治25年(1892年)〜昭和49年(1974年))
 「鯉のぼり」「ひな祭り」「雪やこんこん」「牧場の朝」「夕焼け小やけ」など童謡などの作詞多数。

細川潤一
 1913(大正2)年1月21日、福岡県生まれ。作曲家。同郷の古賀 政男に刺激されて作曲家を志し、国立音大でバイオリンを学んだが中退、その後は 独学でギターと作曲を勉強。昭和11年よりキングレコード専属作曲家として数々の 名曲を生み出す。代表作に、「あゝ我が戦友」「母子船頭唄」「マロニエの木陰」 「忠義ざくら」「おさげと花と地蔵さんと」「古城」「東村山音頭」などがある。 平成3年、78歳で亡くなる。
(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/1714/kbr1.htmlによる)

近衛八郎( 新潟県出身、大正2年(1913年)〜平成7年(1995年 ))