作詞 高橋 掬太郎 作曲 池田 不二男 唄 ミス・コロンビア |
1.並木の路に 雨が降る どこの人やら 傘さして 帰る姿の なつかしや 2.並木の路は 遠い路 いつか別れた あの人の 帰り来る日は いつであろ | 3.並木の路に 雨が降る 何処か似ている 人故(ゆえ)に 後姿の なつかしや |
1934年(昭和 9年) |
この歌を歌ったミス・コロンビアは小樽出身。青山学院を経て、東京音楽学校を卒業後、昭和8年、コロムビアから覆面歌手ミス・コロムビアの名でデビュー。同年「十九の春」、9年「並木の雨」とヒットを続けた。元々、流行歌の吹き込みには前向きでなかったそうだが、相次ぐヒットは彼女を不動のスター歌手の座に押し上げた。松竹映画「愛染かつら」の主題歌「旅の夜風」を昭和13年霧島昇とのデュエットで吹き込み、翌14年、霧島昇と結婚。
おしどり夫婦として知られた二人は公私にわたって仲睦まじく、結婚を機に本名の松原操に改名してからも一緒に歌手活動を続けたが、戦後まもなく、「三百六十五夜」を最後に引退した。育児への専念のために、その後は二度とステージに戻る事はなかった。霧島の四十九日の一週間後に、後を追うようにして他界した。 |