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長崎物語
作詞 梅木 三郎
作曲 佐々木俊一
歌  由利あけみ
1.赤い花なら 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
  阿蘭陀(オランダ)屋敷に 雨が降る
  濡れて泣いてる じゃがたらお春
  未練な出船の あゝ鐘が鳴る
  ララ鐘が鳴る

2.うつす月影 彩玻璃(いろガラス)
  父は異国の 人ゆえに
  金の十字架 心に抱けど
  乙女盛りを あゝ曇り勝ち
  ララ曇り勝ち
3.坂の長崎 石畳
  南京煙火(なんきんはなび)に 日が暮れて
  そぞろ恋しい 出島の沖に
  母の精霊(しょうろ)が あゝ流れ行く
  ララ流れ行く

4.平戸離れて 幾百里
  つづる文さえ つくものを
  なぜに帰らぬ じゃがたらお春
  サンタクルスの あゝ鐘が鳴る
  ララ鐘が鳴る
1939年(昭和14年)

由利あけみ(歌手)(広島出身。1913-)
 東京音楽学校を卒業。女学校の教師から歌手に。昭和11年、レコードデビュー。14年、熱海のPR版レコードとして吹き込まれた「熱海ブルース」がヒット、続いて発売した「長崎物語」もヒットした。同年にはオペラの主役もつとめる。