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明治節唱歌
作詞 塩沢周安
作曲 杉江 秀
1.亜細亜の東日出づる処
  聖(ひじり)の君の現れまして
  古き天地(あめつち)とざせる霧を
  大御光(おおみひかり)に隈(くま)なくはらい
  教あまねく道明らけく
  治めたまえる御代尊(みよとうと)

2.恵の波は八洲(やしま)に余り
  御稜威(みいつ)の風は海原越えて
  神の依させる御業を弘め
  民の栄行(さかゆ)く力を展(の)ばし
  外(と)つ国々の史(ふみ)にも著(しる)く
  留めたまえる御名畏(みなかしこ)
3.秋の空すみ菊の香高き
  今日のよき日を皆ことほぎて
  定めましける御憲(みのり)を崇(あが)め
  諭(さと)しましける詔勅(みこと)を守り
  代々木の森の代々長(とこし)えに
  仰ぎまつらん大帝(おおみかど)







1928年(昭和3年)「祝日大祭日唱歌」として制定


 明治時代の天長節は昭和になって明治節となり明治天皇の遺徳を称えた。現在の文化の日である。 市販資料(歌詞は言わずもがなメロディー楽譜さへ)に全くないのでみんなに忘れ去られた歌である。
 なお紀元節は、1948(昭和23)年7月の国民の祝日法制定に際して、日本国憲法の理念に反するとして廃止されたが、1966(昭和41)年、佐藤栄作内閣で2月11日を「建国記念の日」とする祝日法の改正が行われ(翌年2月に政令を公布)、事実上、復活している。