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夢去りぬ

作詞 奥山 あい
補作 村雨まさを
作曲 服部 良一
唄  霧島  昇
夢いまだ 覚めやらぬ
春の一夜
君呼びて 微笑めば
血汐おどる
ああ 若き日の夢
今 君にぞ通う
この青春の夢も
覚めて散る 花びら

 過ぎし夢は はかなく
 消えて悲し 今はただ
 君が優し 面影
 胸に描き 今日もまた
 ギターを弾きて 歌うは
 君の大好きな あの歌
 今も切なく響く 恋の思い出よ

・・・・・・ (演  奏)・・・・・

ああ 若き日の夢
今 君にぞ通う
この青春の夢も
覚めて散る 花びら










1947年(昭和22年)
この曲の元歌は、いずれも昭和14年に出された「鈴蘭物語」(作詞 藤浦 洸・歌手 淡谷のり子)あるいは「Love's Gone」(作曲 Reo Hatta<服部良一の仮名>・作詞 ビック・マックスウェル・歌手 ファクトマン−−歌詞は英語)であるが、昭和15年に「夢去りぬ」(作詞 南雅子)と言うタイトルでスリー・シスターズが歌い、更に昭和22年、同じタイトルであるが歌詞を変えて霧島 昇が歌い、大ヒットした。
と言うより、戦時色濃厚であった昭和14年当時は、外国人の曲に偽装せざるを得なかったものを、戦後、改めて日本人の歌として発表したと言ったほうが正しいであろう。今、大方の記憶にある「夢去りぬ」の歌詞はここに掲げるものだろうと思う。
なお、補作詞者の村雨まさをとは服部良一が作詞の際に良く使ったペンネームで、「買物ブギ」もこの名前で作詞している。