湖畔の乙女


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 花柳小菊、徳大寺 伸主演、中村 登監督、昭和18年製作、松竹映画「湖畔の別れ」の主題歌。北村寿夫(戦後、「新諸国物語(笛吹童子・紅孔雀など多数)」の脚本も担当した。)の脚本。
 作曲者 早乙女光氏(1904-1944)は本名 早乙女武、東京都出身。「春雷」「暖流」「愛国の花」など昭和9年から19年に至る多数の松竹映画の作曲・編曲・音楽監督を務めたが、経歴の詳細は不明。

湖畔の乙女
松竹映画「湖畔の別れ」の主題歌

作詞 西條 八十
作曲 早乙女 光
唄  菊地 章子
1.落ち葉散る散る 山間(やまあい)の
  青い静かな 湖恋し
  星かスミレか 真珠の玉か
  乙女心の 夢の色 夢の色

2.清い乙女の ふるさとは
  雲の彼方よ 野花の涯(はて)よ
  水の瀬音が 小鳥の歌が
  忘れられない 夢を呼ぶ 夢を呼ぶ
3.濡れたまつげを 閉じるとき
  見えるふるさと 湖水の村よ
  馴れたあの路 子馬に揺られ
  越えて帰るは いつの日ぞ いつの日ぞ





1943年(昭和18年)