傷だらけの人生
作詞 藤田まさと 作曲 吉田 正 唄 鶴田 浩二 |
古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを 欲しがるもんでございます。 どこに新しいものがございましょう。 生れた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃ ござんせんか。 1.何から何まで 真っ暗闇よ 筋の通らぬ ことばかり 右を向いても 左を見ても 馬鹿と阿呆(あほう)の 絡み合い どこに男の 夢がある 好いた惚れたとけだものごっこが罷(まか)り通る 世の中でございます。 好いた惚れたはもともと「こころ」が決めるもの ……こんなことを申し上げる私もやっぱり古い人間で ござんしょうかねえ。 |
2.一つの心に 重なる心 それが恋なら それもよし しょせんこの世は 男と女 意地に裂かれる 恋もあり 夢に消される 意地もある なんだかんだとお説教じみたことを申して参りましたが、 そういう私も日陰育ちのひねくれ者、 お天道様に背中を向けて歩く、馬鹿な人間でございます。 3.まっぴらご免と 大手を振って 歩きたいけど 歩けない いやだいやです お天道様よ 日陰育ちの 泣きどころ 明るすぎます おいらには |
1970年(昭和45年)
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