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時代おくれ

作詞 阿久 悠
作曲 森田公一
唄  河島英五
1.一日二杯の 酒を飲み
  肴は特に こだわらず
  マイクが来たなら 微笑んで
  十八番(おはこ)を一つ 歌うだけ
  妻には 涙を見せないで
  子供に 愚痴を聞かせずに
  男の嘆きは ほろ酔いで
  酒場の隅に 置いてゆく

	目立たぬように はしゃがぬように
	似合わぬことは 無理をせず
	人の心を 見つめつづける
	時代おくれの 男になりたい





2.不器用だけれど 白けずに
  純粋だけど 野暮じゃなく
  上手なお酒を 飲みながら
  一年一度 酔っ払う
  昔の友には 優しくて
  変わらぬ友と 信じ込み
  あれこれ仕事も あるくせに
  自分の事は 後にする

	妬まぬように 焦らぬように
	飾った世界に 流されず
	好きな誰かを 思いつづける
	時代おくれの 男になりたい

	目立たぬように はしゃがぬように
	似合わぬことは 無理をせず
	人の心を 見つめつづける
	時代おくれの 男になりたい
1986年(昭和41年)