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蛇の目のかげで

作詞 並木せんざ
作曲  阿部 武雄
唄 日本橋きみ栄
1.蛇の目の蔭で 泣いたとさ
  燕がのぞいて 行ったとさ
  諦めしゃんせと 五月雨(さみだれ)が
  濡れて待つ身に 降ったとさ
  アレ 降ったとさ

2.柳の下で じれたとさ
  若葉をちぎって 捨てたとさ
  いつしか瞳が 濡れてきて
  三味(しゃみ)の音締(ねじめ)が しみたとさ
  アレ しみたとさ
3.蛇の目を水に 捨てたとさ
  灯りが砕けて 散ったとさ
  誰に見せよの 丸髷(まるまげ)を
  ままよ崩して 泣いたとさ
  アレ 泣いたとさ






1937年(昭和12年)