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北帰行
日活映画「北帰行」主題歌
作詞 宇田博
作曲 宇田博
唄  小林旭
1.窓は 夜露に濡れて
  都 すでに遠のく
  北へ帰る 旅人(たびびと)ひとり
  涙 流れてやまず

2.夢は むなしく消えて
  今日も 闇をさすろう
  遠き想い はかなき希望(のぞみ)
  恩愛(おんあい) 我を去りぬ
3.今は 黙(もく)して行かん
  なにを 又語るべき
  さらば祖国 愛(いと)しき人よ
  明日は いずこの町か
  明日は いずこの町か





1961年(昭和36年)


「旅順高等学校寮歌」が原曲。小林 晃の歌が出たのが上記の通り昭和36年である。なお、寮歌の方は以下に示す通り5連になっている。(昭和16年)
【「寮歌・校歌・応援歌」(http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/00_songs.html)による。】
1.窓は夜露にぬれて
  都すでに遠のく
  北へ帰る旅人ひとり
  涙流れてやまず

2.建大一高旅高
  追われ闇をさすらう
  汲めど酔わぬ恨みの苦杯
  嗟嘆ほすに由なし

3.富も名誉も恋も
  遠きあこがれの日の
  淡きのぞみはかなきこころ
  恩愛我を去りぬ
4.わが身容るるにせまき
  国を去らんとすれば
  せめて名残りの花の小枝
  尽きぬ未練の色か

5.いまは黙して行かん
  何をまた語るべき
  さらば祖国わがふるさとよ
  あすは異郷の旅路






映画「北帰行より 渡り鳥北へ帰る」 製作 日活、公開年月日 昭和37年1月3日
監督 斎藤武市
原作 山野良夫
脚色 山崎 巌
撮影 高村倉太郎

出演 小林旭、郷えい治、浅丘ルリ子、小園蓉子、白木マリ、佐々木孝丸、青山恭二、河上信夫、田代みどり、島津雅彦

あらすじ
 ギターと親友浩一の遺骨を抱えた渡り鳥の伸次が、函館に着いた。浩一の故郷がこの港町なのだ。2人は東京のナイトクラブの楽団員だが、麻薬中毒の浩一は何者かに殺されたのである。浩一の実家である岡野造船所を訪ねた伸次に、父の治五郎が剣もホロロだったのは、造船所の経営が思わしくないからだ。妹の由美だけは伸次に好意をもち、兄は幸江という女と結婚していると告げた。伸次はキャバレ・ロキシーに出かけて幸江を指名したが、ボスの黒川はその伸次をただの流れ者でないと見破った。事実、伸次が探しているのは浩一を殺した男だ。
【Goo映画(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5652/)ほか】
 なお、小林 旭主演の日活映画のシリーズは以下の通り。

1959.10.11  ギターを持った渡り鳥 斎藤武市 
1960.01.03  口笛が流れる港町 斎藤武市 
1960.04.23  渡り鳥いつまた帰る 斎藤武市 
1960.07.01  赤い夕陽の渡り鳥 斎藤武市 
1960.10.12  大草原の渡り鳥 斎藤武市 
1961.01.03  波濤を越える渡り鳥 斎藤武市 
1961.04.29  大海原を行く渡り鳥 斎藤武市 
1962.01.03  北帰行より 渡り鳥北へ帰る 斎藤武市 
1962.08.12  渡り鳥故郷へ帰る 牛原陽一