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この唄は、熊本出身の作曲家 岩代浩一氏の手になるもので、今では熊本県民歌と呼んでも 良いほどに、県民に膾炙しており、長野県における「信濃の国」に匹敵するものと言えばお分かりいただけようか。
歌詞は(熊本編)だけでも28番、その他に(九州編)というのもあり、各県ごとに歌詞が作られている。ここでは、28番の歌詞のうち最もポピュラーな組み合わせの三番物をご紹介する。

 なお、この曲の成立に至る経緯については、2004年(平成16年)8月の熊本日日新聞に岩代浩一氏が連載している「わたしを語る−−歌は道づれ、世は情け」に詳しい。

火の国旅情

作詞 岩代浩一・中沢昭二
作曲 岩 代   浩 一
1.阿蘇は火の山 空の涯(はて)
  何を祈って 吐く煙
  遠い神代の 愛の詩(うた)
  邪馬台の国に 
  ながれてる ながれてる ふるさとよ

2.不知火(しらぬい)かなし 有明の
  海に真っ赤な 陽が沈む
  バテレンの島 天草の
  クルス眩しや
  青い海 青い海 ふるさとよ
3.照る日曇る日 聞き馴れた
  夢に優しい 子守唄
  五木の里の 紅椿
  咲いているだろう
  父のまた その父の ふるさとよ






1976年(昭和51年)