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轟 沈
日映映画 「轟沈 」主題歌

作詞 米山忠雄
作曲 江口夜詩
唄  楠木繁夫
1.可愛い魚雷と一緒に積んだ 
  青いバナナも黄色く熟れた 
  男世帯は気ままなものよ 
  髭も生えます 
  髭も生えます不精髭 

2.針路西へと波また波の 
  飛沫(しぶき)厳しい見張りは続く 
  初の獲物に何時の日会える 
  今日も暮れるか 
  今日も暮れるか腕が鳴る 
3.轟沈轟沈凱歌が挙がりゃ 
  つもる苦労も苦労にゃならぬ 
  嬉し涙に潜望鏡も 
  曇る夕日の 
  曇る夕日のインド洋 

4.昇る朝日に十字の星に 
  思い遥かな緑の基地よ 
  戦友(とも)も笑顔で待っててくれる 
  故郷(くに)の便りも 
  故郷(くに)の便りも待っている 
1944年(昭和19年)


 インド洋における日本海軍潜水艦の活躍を撮影した海軍報道部監修の記録映画「轟沈」の主題歌。カメラマンが潜水艦に便乗して撮影したこの映画は、当時最高の軍事機密だった潜水艦の内部を鮮明に映していた。
轟沈
-印度洋潜水艦作戦記録-			社団法人日本映画社製作/62分/1944(昭和19)年
 この映画の主題歌は、軽快なリズムと砕けた歌詞が大衆に受け人気を得た。 レコードは1944年4月に楠木繁夫の歌唱でコロムビアから発売された。
【『君はアニメンタリー決断を知っているか』の「BGM解説」(http://www.h2.dion.ne.jp/~sws6225/bgm.html)による。】

 なお、「東方文化映画部」および「社団法人日本映画社」は、日中戦争・太平洋戦争の時代を通じて、政府や軍部の指揮のもとに数多くの国策映画、いわゆる戦意昂揚映画を製作し、これらの映画は全国での上映が義務づけられていた。この時代の作品の詳細について 関心のある方は、次のサイトにアクセスされたい。
「日映史料室」社団法人時代の短編一覧(http://www.n-eigashinsha.jp/rekishi.html)