作詞 長田 幹彦 作曲 佐々 紅華 唄 藤本二三吉 |
1.月はおぼろに東山 霞む夜毎のかがり火に 夢もいざよう紅ざくら 忍ぶ思いを振袖に 祇園恋しや だらりの帯よ 2.夏は河原の夕涼み 白い襟足ぼんぼりに 隠す涙の口紅も 燃えて身を焼く大文字 祇園恋しや だらりの帯よ |
3.鴨の河原の水やせて 咽(むせ)ぶ瀬音に鐘の声 枯れた柳に秋風が 泣くよ今宵も夜もすがら 祇園恋しや だらりの帯よ 4.雪はしとしと丸窓に 積もる逢うせの差し向かい 灯影(ほかげ)冷たく小夜更けて もやい枕に川千鳥 祇園恋しや だらりの帯よ |
1930年(昭和 5年) |