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襟裳岬

作詞 岡本おさみ
作曲 吉田 拓郎
唄  森  進一
1.北の街ではもう 悲しみを暖炉で
  燃やし始めているらしい
  訳の分からないことで
  悩んでいるうち 老いぼれてしまうから
  黙り通した 歳月を
  拾い集めて 暖めあおう
  襟裳の春は 何もない春です

2.君は二杯目だよね コーヒーカップに
  角砂糖を 一つだったね
  捨ててきてしまった
  煩わしさだけを くるくる掻き回して
  通り過ぎた 夏の匂い
  思い出して 懐かしいね
  襟裳の春は 何もない春です
3.日々の暮らしはいやでも やってくるけど
  静かに 笑ってしまおう
  いじけることだけが
  生きることだと 飼いならしすぎたので
  身構えながら 話すなんて
  ああ 臆病なんだよね
  襟裳の春は 何もない春です

  寒い友達が 訪ねてきたよ
  遠慮は要らないから 温まって行きなよ





1974年(昭和49年)

襟裳岬は、北海道の背骨といわれる日高山脈が、海へとその姿を沈めているところ。岬に連なる岩礁は、海中に伸びる日高山脈の頂上部である。そこにある「襟裳岬」の歌碑は2つ。1つは島倉千代子の曲(1961年)のもので1971年設立、もう1つが上記の森進一の曲のもので1997年設立である。