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白蘭の歌
映画「白蘭の歌」より

作詞 久米正雄
作曲 竹岡信幸
唄  伊藤久男
1.あの山蔭にも 川辺にも
  尊き血潮は 染みている
  その血の中に 咲いた花
  かぐわし君は 白蘭の花

2.朝(あした)に夕べに 語りつつ
  涙で眺める 遠い丘
  知らずや君よ 心にも
  眸にも咲く 白蘭の花
3.真っ赤な夕陽の 落ちる頃
  明日を描きて 眠る頃
  希望をこめて 花園に
  香りも高き 白蘭の花






1939年(昭和14年)
昭和14年の東宝映画「白蘭の歌」は原作 久米正夫、監督 渡辺邦男で、長谷川一夫、霧立のぼる、清川虹子、そして李香蘭などが出演している。李香蘭はれっきとした日本人で名は山口淑子であるが、当時は国策的な配慮などから日本では生粋の中国娘と思われており、一方、満州では似非中国人として非難され、戦後処刑されそうになったことさえあった。二国の狭間に悩んだ李香蘭(山口淑子)は昭和19年、満映を辞めている。
なお、主題歌にはこの「白蘭の歌」のほかに「いとしあの星」がある。