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芭蕉布

作詞 吉川 安一
作曲 普久原恒男
1.海の青さに 空の青
  南の風に 緑葉(みどりば)の
  芭蕉は情に 手を招く
  常夏の国 我(わ)した島沖縄(うちな)

2.首里(しゅり)の古城の 石畳
  昔を偲ぶ かたほとり
  実れる芭蕉 熟れていた
  緑葉の下 我(わ)した島沖縄(うちな)
3.今は昔の 首里天(すいてん)じゃなし
  唐(とう)ヲウーつむぎ はたを織り
  上納(じょうのう)ささげた 芭蕉布
  浅地紺地(あさじくんじ)の 我(わ)した島沖縄(うちな) 沖縄(うちな)





1965年(昭和40年)
沖縄の女性は、嫁入りすると、貧富の別なく屋敷内に芭蕉を植え、家事の傍ら真心込めて育てた。 糸芭蕉から取った繊維を晒し、染め、機を織って作った布を「芭蕉布」といった。この歌は、日本復帰前の昭和40年の秋、琉球ラジオのホームソングに登場、沖縄の人々に広く愛唱された。<ふるさと沖縄の賛歌>とも言えよう。