青い背広で


Return to the List

 この唄の発売は1937年3月と記録にある一方、1937年4月に日活で「青い背広で」という映画が作られている。映画の主題歌として作られたのかどうか不明であるが、時期が非常に接近していることからその可能性も大きい。ただ、唄の方だけが後世の記憶の中に残っているようだ。



青い背広で
作詞 佐藤惣之助
作曲 古賀 政男
歌  藤山 一郎
1.青い背広で 心も軽く
  街へあの娘(こ)と 行こうじゃないか
  紅い椿で ひとみも濡れる
  若い僕らの 生命の春よ

2.お茶を飲んでも ニュースを見ても
  純なあの娘は フランス人形
  夢を見るよな 泣きたいような
  長いまつげの 可愛い乙女

3.今夜言おうか 打明けようか
  いっそこのまま 諦めましょか
  甘い夜風が トロリと吹いて
  月も青春 泣きたい心

4.駅で別れて ひとりになって
  あとは僕らの 自由な天地
  涙ぐみつつ 朗らにうたう
  愛と恋との ひとよの愛か
1937年(昭和12年)