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Als die alte Mutter mich noch lehrte singen
(わが母の教え給いし歌)
作詞 アドルフ・ヘオドゥーク(チェコ語)
訳詞  アントニーン・ドヴォルジャーク
作曲  アントニーン・ドヴォルジャーク
   Als die alte Mutter
   mich noch lehrte singen;
   Tranen in den Wimpern,
   gar so oft ihr hingen.

   Jetzt wo ich die Kleinen
   selber ub' im Sange,
   rieselt's mir vom Auge,
   rieselt's oft mir auf die braune Wange!

1880年(明治13年)


 チェコの詩人アドルフ・ヘイドュクが綴った詩に、ドヴォルザーク(A.Dovorak)がドイツ語に訳し曲をつけた歌曲集「ロマの歌(ジプシーの歌)」作品55の第4曲、 教科書にも載るように有名な“わが母の教え給いし歌”である。作曲は「スラブ舞曲」で一躍人気作曲家となった1878年から2年後の1880年のこと。
 後にクライスラーによって編曲されたヴァイオリン版は、現在でも多く演奏されている。
 歌詞の内容はこんな感じである。

    その昔、年老いた母が私に歌を教えてくれたとき、
    その歌をうたう母の目には、大粒の涙があふれていた

    今、私も歳を経て親となり、自分の子供に同じ歌を教えている
    あの時の母と同じように、私の目にもいつの間にか大粒の涙を浮かべながら・・・

 シンプルながらとても繊細な情緒がこめられた名作だと思う。 【(http://www.voiceblog.jp/andotowa/336750.html)による。】