帰れソルレントへ
(Torna a Sorrento)


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 1902年、ナポリ郊外ピエディグロッタの音楽祭で第1位を得て有名になった。ソレントを旅立って行った恋人を讃え、再びこの美しい土地と自分のもとへ帰ってきてと呼びかける、切ない恋の歌。



帰れソルレントへ


作曲 E. de Curtis
作詞 G. de Curtis
訳詞 徳永 政太郎
1.うるわしの海は うつつにも夢む
  君の声のごと わが胸をうつ
  オレンジの花は ほのかにも香り
  恋に嘆く子の 胸にぞしむよ
  あわれ君は行き われはただひとり
  なつかしの地にぞ 君を待つのみ
	かえれよ われを捨つるな
	かえれソルレントへ かえれよ

2.ソルレントの海は たぐいなき海よ
  貴き宝を 底にうずむや
  惑わしのシレンは 君の手をとりて
  いと甘き声に 君を誘うよ
  あわれ君は行き われはただひとり
  なつかしの地にぞ 君を待つのみ
	かえれよ われを捨つるな
	かえれソルレントへ かえれよ