６０年代はじめに、ロス・インディオス・タバハラスの演奏で猛烈なリバイバルをみせた曲。したがて新しい歌と思っている人もいるようだが、作曲されたのは１９２９年のこと。
作者の故ロレンソ・バルセラータはこの曲を当時のメキシコ大統領ポルテス・ヒルの夫人、マリア・エレーナに捧げた。歌詞の中に全然マリア・エレーナという言葉が入っていないのに、タイトルにこの女性名がつけられている不自然さは、大統領夫人にトリビュートする際に急遽もとの曲名を変えて夫人の名前をつけたことによるものらしい。
なおバルセラータはこの曲を１９３２年に出版社にわずか２００ペソ（約６０００円）で売ってしまったそうである。彼の作品で世界的なヒット曲はこの歌だけであるが、メキシコ民謡を採譜編曲するという地味な分野での功績は忘れることができまない。
”あなたは私のハート、愛の太陽、夢に描く女・・・”と熱烈な言葉で綴られている。
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