ホフマンの舟歌


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 ドイツの文豪E.T.A. Hoffmannの作った3つの物語を組み合わせて作られたオペラ「ホフマン物語」の第2幕で、ニクラウスとジュリエッタによって歌われる二重唱。

訳詞者 堀内敬三(1897年〜1983年)の略歴
 浅田飴本舗の三男として東京神田に生まれる。1921年 ミシガン大学工科卒、1923年 MIT大学院(電気工学部)卒 この間E・V・ムーアに作曲を師事、
 帰国後、創設間もないNHKの音楽主任として編曲、ピアノ伴奏、訳詞、さらに外国語放送のアナウンサーまでつとめる。「アラビアの唄」(フィッシャー曲)、「私の青空」(ドナルドソン曲)、などを翻訳紹介して非常な流行をみた。
 1929年頃から松竹蒲田の作品の音楽にかかわる。1935年 松竹蒲田の音楽部長に就任。松竹で音楽を担当した映画は主なものだけでも22本。1938年頃から藤原オペラの歌劇活動へ注力。
 戦後は音楽評論家としての活動が中心

 主な作品
   訳詞、編曲・・・・「蒲田行進曲」「私の青空」「アラビアの唄」
   作曲・・・・・・・・・・「麗人の唄」「有憂華の唄」
   著書・・・・・・・・・・「ヂンタ以来」(1935年)他
(http://www.on.rim.or.jp/~tsakai/frav/kamata.htmlによる。)

ホフマンの舟歌
訳詞 堀  内       敬  三
作曲 J・オッフェンバック
うるわしき宵 恋の今宵(こよい)

波も黄金(こがね)に きらめく宵

うつろうものは 若き日の幸(さち)

みじかきものは 花のいのち


そよ風に 情(なさけ)は通え

さぎ波に 夢はゆれよ

夢は 夢は あゝ


うるわしき宵 恋の今宵

波も黄金に きらめく宵

あゝ うるわしき宵

恋の この宵 あゝ

あゝ あゝ あゝ

あゝ あゝ あゝ

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