『ジムノペディ』 (Gymnopédies) はエリック・サティが1888年に作曲したピアノ曲。3番まであるが、特に1番がよく知られている。3曲にはそれぞれ主題があり、 第1番「ゆっくりと悩める如く」 第2番「ゆっくりと悲しげに」 第3番「ゆっくりと厳かに」 となっている。 3/4拍子のゆったりとしたテンポ、一切の装飾を排した簡素な曲調、長調とも短調ともつかない独特の愁いを帯びた旋律が特徴として挙げられる。サティの代表的作品。 『ジムノペディ』とは、古代ギリシアのアポロンやバッカスなどの神々を全裸で踊りたたえる「ジムノペディア」という祭典に由来している。そういう激しいお祭りの名前を冠した曲がこんなに静かなのは、実はこの曲はジムノペディのお祭りを描いた古代の壺を見て、サティが曲想を得たことによる。 1番と3番はクロード・ドビュッシーによって管弦楽曲に編曲された。なぜ、2番を編曲しなかったという問いに、ドビュッシーは「2番まで編曲して聞かせるには少し退屈だから」と言ったといわれる。また後世には様々なミュージシャンがポップスやジャズ等にアレンジしている。ドビュッシーはサティの友人で、あまり表舞台に出たがらない彼を少し売り出してあげたいということで、編曲を手がけたという。 【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】 |