1932年にフランスのフェルモ・ダンテ・マルシェッチ(F.D.Marchetti)が書いた「ボヘミアのワルツ」に
ディック・マニング(D. Manning)が英詩をつけ、日本語タイトルがおしゃれで、映画が本当の夢であった頃の傑作、
1957年公開の映画「昼下がりの情事」(Love in the Afternoon)の愛の主題曲に使われました。主演はゲーリー・クーパー、オードリー・ヘップバーン、モーリス・シェバリエ。
舞台はパリ、リッツ・ホテル。
製作 ビリー・ワイルダー 監督 ビリー・ワイルダー 原作 クロード・アネ『アリアーヌ』 脚本 ビリー・ワイルダー、I.A.Lダイヤモンド 編集 レオニード・アザール 撮影 ウィリアム・メラー 音楽 フランツ・ワックスマン 美術 アレキサンドル・トルーナー 衣装 ジヴァンシー コンセルバトワールでチェロを学んでいるパリっ娘のアリアーヌは、世界的大富豪でプレイボーイである不良中年のフラナガンの事を 私立探偵の父が調査しているのを知り、どんな男性だろうと娘らしい好奇心で探るうちフラナガンと知り合う。そして、何とアリアーヌは フラナガンに恋をしてしまう!フラナガンもまた、コケットリーにふるまうアリアーヌに魅了されていく。 しかし、アリアーヌは自分の正体をなかなか見せない。翻弄されるフラナガン。思いあまった彼は、事もあろうにアリアーヌの父にア リアーヌの正体を探って欲しいと依頼するのだった。 ちょっと背伸びしようと懸命な少女の、一途で可愛らしい恋心を オードリー・ヘプバーンが 魅力的に演じている。パリを舞台にしたこの洒落たコメディは、キュートなオードリーの小妖精的な 魅力をいっぱいに引き出し、恋をする初々しい若い娘の愛らしさが存分に出た楽しい作品となっている。 (原題名:Love in the Afternoon) 映画の中でジプシーの楽団がフラナガンにいつもくっついていて演奏する「ファシネーション」は世界的にヒットしたナンバーであり、 現在も映画音楽特集で必ずといっていい程、演奏される曲となっている。 Music-F.D. Marchetti; Lyrics-D. Manning It was fascination I know And it might have ended right there at the start. Just a passing glance, just a brief romance And I might have gone on my way empty-hearted. It was fascination I know Seeing you alone with the moon light above. Then I touched your hand and next moment I kissed you. Fascination turned to love. |