さよならをするために


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さよならをするために

作詞 石 坂 浩 二
作曲 坂 田 晃 一
唄 ビリー・バンバン
1.過ぎた日の微笑を みんな君に上げる
  夕べ枯れてた花が 今は咲いているよ

  	過ぎた日の悲しみも みんな君に上げる
	あの日知らない人が 今は傍に眠る

  暖かな昼下がり 通り過ぎる雨に
  濡れることを 夢に見るよ
  風に吹かれて

	胸に残る 思い出と
	さよならをするために
2.昇る朝日のように 今は君と歩く
  白い扉を閉めて 優しい夜を招き

	今のあなたにきっと 分かるはずはないの
	風に残した過去の 醒めた愛の言葉

  暖かな昼下がり 通り過ぎる雨に
  濡れることを 夢に見るよ
  風に吹かれて

	胸に残る 思い出と
	さよならをするために
1972年(昭和47年)

 昭和47年(1972)の日本テレビのドラマ『3丁目4番地』の主題歌で、ビリー・バンバンにとっては『白いブランコ』『れんげ草』に続く大ヒットとなった。このドラマの前のシリーズ「2丁目3番地」で浅丘ルリ子と共に主役を演じた石坂浩二が、新しいシリーズには出演しないことになり、その代償として主題歌の作詞をさせてもらったという話が伝わっている。 (http://homepage2.nifty.com/duarbo/versoj/v-folksong/sayonarawosur.htm)
 しかし、実際は石坂・浅丘二人とも出演している。 (http://www.02.246.ne.jp/~daisuke/1972.html)

坂田 晃一(さかた・こういち)
 作曲家。 1942年2月10日生。東京出身。東京芸術大学器楽科中退。
 建築家を志して早稲田大学高等学院に入学するが、2年生のときにチェロを弾き始め、音楽家に進路変更。東京芸術大学に入学する。 しかし作曲に対する思いが強く中退。劇伴音楽家を目指して山本直純に師事し、'67年独立。映画、ラジオドラマ、CMなどの仕事を手がけるようになった。
 70年代の日本テレビ系「グランド劇場」に多くの名曲を提供。メロドラマでも下世話に流れず、りんとした透明感のある音楽で、作品イメージを高めた。'73年には、グランド劇場の作品を集めたLP「冬と夏の物語・坂田晃一の世界」というアルバムが発売されている。
日本テレビ系の代表作としては、「2丁目3番地」「3丁目4番地」「冬物語」「北都物語」など。 NHKの仕事も多く、朝のテレビ小説「雲のじゅうたん」「おしん」、銀河テレビ小説「ガラスの女」、大河時代劇で「おんな太閤記」「いのち」「春日局」を担当。
 その作風は、中学生のとき出会ったというクラシックを基調として流麗かつ涼やか。どこかさびしげなメロディラインが魅力で、美しい音楽を書かせたら右に出る者はない、とまで言われる。
 ビリーバンバン「さよならをするために」(「3丁目4番地」主題歌)はオリコン1位。「池中玄太80キロ」で主演・西田敏行が歌った「もしもピアノが弾けたなら」も大ヒットし、紅白歌合戦にも登場した。
http://www3.airnet.ne.jp/haramaki/gekiban/whoswho/who_text3.html