作詞・作曲 さだまさし 唄 グレープ |
1.母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつも溜息をついた 溜息つけば それで済む 後ろだけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とても柔らかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど そういうことって確かにあると あなたを見ててそう思う 忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生 | 2.いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬ間に白い手は とても小さくなった 母はすべてを 暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂いながら過ぎてゆく 忍ぶ 不忍(しのばず) 無縁坂 かみしめる様な ささやかな 僕の母の人生 |
1975年(昭和50年) |
NTV系「ひまわりの詩」(昭和50年11月〜51年5月)の主題歌としてグレープの歌で発表された。池内淳子と初共演の三浦友和はガップリと四つに組んで親子を演じ、本当の親子も及ばぬ強い絆で結ばれた親と子の《愛》をしみじみ描いていた。この歌のポイントは、「人生には運が良いとか悪いとかいうことがある」が、それを母の人生を通して子供が知ったということで、、映像的でしかも文学的な素晴らしい作品である。 |