作詞 喜多條 忠 作曲 南こうせつ 唄 かぐや姫 |
1.貴男はもう 忘れたかしら 赤い手拭 マフラーにして 二人で行った 横丁の風呂屋 一緒に出ようねって 言ったのに いつも私が 待たされた 洗い髪が 芯まで冷えて 小さな石鹸 カタカタ鳴った 貴男は私の 体を抱いて 冷たいねって 言ったのよ 若かったあの頃 何もこわくなかった ただ貴男のやさしさが こわかった |
2.貴男はもう 捨てたのかしら 二十四(よ)色の クレパス買って 貴男が描(か)いた 私の似顔絵 うまく描いてねって 言ったのに いつもちっとも 似てないの 窓の下には 神田川 三畳一間の 小さな下宿 貴男は私の 指先見つめ 悲しいかいって 聞いたのよ 若かったあの頃 何もこわくなかった ただ貴男のやさしさが こわかった |
1973年(昭和48年) |