学生街の喫茶店


Return to the List

 この歌のモデルになった喫茶店は、お茶の水駅から明治大学のほうに数分歩いたところにあった「丘」だそうだ。なお、日本エスペラント学会が本郷にあったころ(現在は早稲田町)、そこで会合を開いた学生エスペランティストたちは、もっとおしゃべりしたくて、「Je la 8-a, ce la Oka(イェー・ラ・オーカ、チェ・ラ・オーカ)」を合い言葉に、「丘」で落ち合って話し続けることも多かったそうだ。「8時に丘で」という意味だが、オーカが韻を踏んでいるのが気に入って使っていたという。この歌がはやるよりかなり前のことだ。 (http://homepage2.nifty.com/duarbo/versoj/v-folksong/gakuseigainokissaten.htmによる。)

学生街の喫茶店

作詞 山 上  路 夫
作曲 すぎやまこういち
唄  ガ      ロ
1 君とよくこの店に 来たものさ
  訳もなくお茶を飲み 話したよ
  学生でにぎやかな この店の
  片隅で聞いていた ボブ・ディラン
  あの時の歌は 聞こえない
  人の姿も変わったよ
  時は流れた

  あの頃は愛だとは 知らないで
  サヨナラも言わないで 別れたよ
  君と
2 君とよくこの店に 来たものさ
  訳もなくお茶を飲み 話したよ
  窓の外 街路樹が美しい
  ドアを開け 君が来る気がするよ
  あの時は道に 枯葉が
  音もたてずに 舞っていた
  時は流れた

  あの頃は愛だとは 知らないで
  サヨナラも言わないで 別れたよ
  君と
1972年(昭和47年 )