「SUN」の1,2,3号すべてに出演されたり、MINAKOさんのサマーパーティや、得能さんプロデュースのCDにゲストボーカルとして参加されたりと、役者からボーカリストまで、活躍中の小野田さん。そんな小野田さんに、SUNの役づくりや、今後の活動予定など、お話をうかがってきました。 |
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[役者ジェームス小野田”SUNの役作り”] コメホカ:今年の夏のSUNはお疲れ様でした! 小野田:いやー、僕と藤浦さんと清水よし恵さんとキーボードの渡辺さんは立て続けに3本ですからね。 我ながら、よくやれましたね。 東京は、ずーっと一ヶ月間、休み無しだったんですよ。大阪は、一日だけ 休みがあったんですけどね。 公演しない日は、ゲネプロで、本番公演終わると、ゲネプロ。そして、次の公演っていう感じでしたね。 桜1号の本番が終わると2号のゲネプロで、2号が終わると3号の ゲネプロですよ。 コメホカ:1号の本番が始まる前に、全部の練習をやっといて、ゲネプロで本番直前に仕上げるという ことですか? 3本とも、しかも、役者で出られる小野田さん、凄い大変ですよね。 小野田:そうそう!7月の頭から、1号 → 3号 → 2号の順番に、稽古していったんですよ。 で、また1号に戻って、ゲネプロをして本番!ですね。 米米からライブ3パターンっていうのは、 やってたけど、芝居の3パターンというのは、初めてですよ。 コメホカ:ミュージシャンの方も大変でしょうが、芝居の方がよりきついんじゃないですか? 小野田:芝居は役が違うから、似ないようにしないといけないですよ。3号は老人だから他と違うんだけど、1号と2号が格好はちがうんだけど、似ないようにと気を使いましたネ。性格・設定とか 自分で作りこんでいきましたネ。 1号の熊田は、ヤボでぶきっちょな男。マザコンだとか、自分で付け足してね。 2号は、育ちのよいおぼっちゃま。家族構成まで考えてね、一番末っ子の長男とか(笑)、甘えんぼうで、お姉さんがふたりいるとか(全員爆笑) コメホカ:それは、細かく設定が用意されていたんですか? 小野田:いや、石井さんの脚本にある程度はあっても、今言ったようなディテールは、自分で考えたり、膨らませるんですよ。 熊田は華道をやってるっていう設定や、リンドウの花をいつも持ってるのは、お母さんを想ってだとか設定があるんだけど、それを踏まえて、一人っ子で、父親はいなくて、 芸者に生ませた子供だとかね(笑)ちょっと屈折してるのね、で、リンドウを見ていつもお母さんを 思いだしてると。「お母さん、いつ帰れるの?」ってネ。 コメホカ:役者魂ですよネ。そういえば、小野田さん、体重落とされましたか? 小野田:そう、戦争の話しだったもんで、落としたんですよ。役者魂もありますが、あれだけやってると、体力使いますからね(笑) 体重いと、動き回るのに辛いんですよ。一番動いたのは2号かな?3号はね、老人だったから、あまり動かなかったけど。 コメホカ:私ら的には、3号が特にお気に入りです。もう”私、ボイラーマン”でやられました! 飛び道具というか(笑)、最初見たときから、号泣してしまいました。そういう方、多かったですよー! 小野田:感動の嵐でした? 各公演の日程のどの辺でご覧になったんですか? コメホカ:3号は、真ん中辺ですね。 小野田:一番、まとまった頃に見てられ、かしこいですね(笑)やっぱり、芝居は生き物ですからね。 コメホカ:1号は複数回見たんですが、一番変わっていきましたよね(笑)石井さんのアドリブがどんどん 入ってきて。 小野田:そうそう1号は、最後のほうで、本当イイ感じのところで終わったんですよ。もうちょっと、やりたいなーって、ところでね(笑)2号はどうでした? コメホカ:2号はボーっとみてると分かんなくなっちゃうんですよ。最後にパズルが組み合わさって、アー!こういうお話だったのかと。姿月さん、綺麗でしたよねー。 小野田:台詞をちゃんと聞いてないとねー、ストーリー難しいんですよね。最後になるほどとオチが分かると。そこが面白いところなんですよね。 2号はね、映像がほとんどなくて、台詞が多かったでしょ。 藤浦さんとも、長い台詞のやりとりが多くて。どれが、お好みでした? コメホカ:やっぱり、3号でしょうー!!”私、ボイラーマン”のこともありますが(笑)、 3号の小野田さんには泣かされたっていってる子、多かったですよー。 小野田:”私、ボイラーマン”って言えば、大阪はなぜか一番でクスクス笑われて、二番になる頃には、水を打ったように静かに聴いてくれて。 初めて”私こしひかり”を聞いた人のような反応でしたね(笑) 泣かせところなのにね! コメホカ:いやー、小野田さん、役者さんとして出られているから、まさか歌っていただけるなんてと、感動ものでした。歌ってらしゃることで感動し、内容で感動しました。 |
[MINAKOサマーパーティと、オリーブブランチ] コメホカ:夏のMINAKOさんのサマーパーティでも、鍋島さん乱入でしたね(笑) |
[今後の活動予定”京劇”&”スター誕生”」 コメホカ:今後のご活動予定を教えていただけますか? |
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↑京劇”孫悟空 vs 白骨精”去年の公演写真 |
<インタビューを終えて> 久しぶりに小野田さんに、お話しをお伺いしたのですが、役者魂により一層の磨きがかかり、 シアターコンサートから、ミュージカル、京劇と、役者としての幅をどんどん広げてらっしゃる小野田さん、 とても素敵でした。 その一方で、MINAKOさん、得能さん、石井さんと旧交も大事にされるお人柄が、 優しい眼差しの中に溢れていて、あったかくなれた、そんなインタビューでした。ありがとうございました。 |