小野田さんインタビュー’2003



「SUN」の1,2,3号すべてに出演されたり、MINAKOさんのサマーパーティや、得能さんプロデュースのCDにゲストボーカルとして参加されたりと、役者からボーカリストまで、活躍中の小野田さん。そんな小野田さんに、SUNの役づくりや、今後の活動予定など、お話をうかがってきました。





[役者ジェームス小野田”SUNの役作り”]


コメホカ:今年の夏のSUNはお疲れ様でした!

小野田:いやー、僕と藤浦さんと清水よし恵さんとキーボードの渡辺さんは立て続けに3本ですからね。 我ながら、よくやれましたね。
東京は、ずーっと一ヶ月間、休み無しだったんですよ。大阪は、一日だけ 休みがあったんですけどね。
公演しない日は、ゲネプロで、本番公演終わると、ゲネプロ。そして、次の公演っていう感じでしたね。
桜1号の本番が終わると2号のゲネプロで、2号が終わると3号の ゲネプロですよ。


コメホカ:1号の本番が始まる前に、全部の練習をやっといて、ゲネプロで本番直前に仕上げるという ことですか?
3本とも、しかも、役者で出られる小野田さん、凄い大変ですよね。

小野田:そうそう!7月の頭から、1号 → 3号 → 2号の順番に、稽古していったんですよ。 で、また1号に戻って、ゲネプロをして本番!ですね。
米米からライブ3パターンっていうのは、 やってたけど、芝居の3パターンというのは、初めてですよ。


コメホカ:ミュージシャンの方も大変でしょうが、芝居の方がよりきついんじゃないですか?

小野田:芝居は役が違うから、似ないようにしないといけないですよ。3号は老人だから他と違うんだけど、1号と2号が格好はちがうんだけど、似ないようにと気を使いましたネ。性格・設定とか 自分で作りこんでいきましたネ。
1号の熊田は、ヤボでぶきっちょな男。マザコンだとか、自分で付け足してね。
2号は、育ちのよいおぼっちゃま。家族構成まで考えてね、一番末っ子の長男とか(笑)、甘えんぼうで、お姉さんがふたりいるとか(全員爆笑)


コメホカ:それは、細かく設定が用意されていたんですか?

小野田:いや、石井さんの脚本にある程度はあっても、今言ったようなディテールは、自分で考えたり、膨らませるんですよ。
熊田は華道をやってるっていう設定や、リンドウの花をいつも持ってるのは、お母さんを想ってだとか設定があるんだけど、それを踏まえて、一人っ子で、父親はいなくて、 芸者に生ませた子供だとかね(笑)ちょっと屈折してるのね、で、リンドウを見ていつもお母さんを 思いだしてると。「お母さん、いつ帰れるの?」ってネ。


コメホカ:役者魂ですよネ。そういえば、小野田さん、体重落とされましたか?

小野田:そう、戦争の話しだったもんで、落としたんですよ。役者魂もありますが、あれだけやってると、体力使いますからね(笑)
体重いと、動き回るのに辛いんですよ。一番動いたのは2号かな?3号はね、老人だったから、あまり動かなかったけど。


コメホカ:私ら的には、3号が特にお気に入りです。もう”私、ボイラーマン”でやられました!
飛び道具というか(笑)、最初見たときから、号泣してしまいました。そういう方、多かったですよー!

小野田:感動の嵐でした? 各公演の日程のどの辺でご覧になったんですか?

コメホカ:3号は、真ん中辺ですね。

小野田:一番、まとまった頃に見てられ、かしこいですね(笑)やっぱり、芝居は生き物ですからね。

コメホカ:1号は複数回見たんですが、一番変わっていきましたよね(笑)石井さんのアドリブがどんどん 入ってきて。

小野田:そうそう1号は、最後のほうで、本当イイ感じのところで終わったんですよ。もうちょっと、やりたいなーって、ところでね(笑)2号はどうでした?

コメホカ:2号はボーっとみてると分かんなくなっちゃうんですよ。最後にパズルが組み合わさって、アー!こういうお話だったのかと。姿月さん、綺麗でしたよねー。

小野田:台詞をちゃんと聞いてないとねー、ストーリー難しいんですよね。最後になるほどとオチが分かると。そこが面白いところなんですよね。
2号はね、映像がほとんどなくて、台詞が多かったでしょ。 藤浦さんとも、長い台詞のやりとりが多くて。どれが、お好みでした?

コメホカ:やっぱり、3号でしょうー!!”私、ボイラーマン”のこともありますが(笑)、 3号の小野田さんには泣かされたっていってる子、多かったですよー。

小野田:”私、ボイラーマン”って言えば、大阪はなぜか一番でクスクス笑われて、二番になる頃には、水を打ったように静かに聴いてくれて
初めて”私こしひかり”を聞いた人のような反応でしたね(笑) 泣かせところなのにね!

コメホカ:いやー、小野田さん、役者さんとして出られているから、まさか歌っていただけるなんてと、感動ものでした。歌ってらしゃることで感動し、内容で感動しました。

[MINAKOサマーパーティと、オリーブブランチ]


コメホカ:夏のMINAKOさんのサマーパーティでも、鍋島さん乱入でしたね(笑)

小野田:あれは、面白かったよ(笑)鍋島老人ありの、ミナコクンと社長ありのね。

コメホカ:また、MINAKOさん、面白がっちゃって、「鍋島さん!」「社長!!」「鍋島さん!」って、 いじりまくってましたもんね(笑)

小野田:いやー、あれがさー…石井兄妹だヨネ!(全員爆笑)
似てるんだよねえ、アドリブでくるんだけど、 いじりかた、似てるんだよー(笑)こないだので思っちゃった、オレ、いじられてるわって!
終わってから、MINAKOちゃんも、すっごく喜んでくれてたよ。終わってから、別の仕事から合流して くれた金ちゃんに、何度も報告してたもん。
小野田さんが「鍋島さん!」「社長!!」ってやってくれたって。ステージの目の前にお客さんがかぶりつきでいるから、ちょっとビックリしちゃった。


コメホカ:あのパーティ、特に八芳園は距離が近いことが、みんなイイみたいで、ステージ・客が一体で、すごい暖かいところがまた、MINAKOさんにあってるんでしょうね。

小野田:いやー、楽しかったよ。さとみチャンも懐かしくて、嬉しかったなあ。
そうそう、得能くんとこの(オリーブブランチの)CDもお手伝いしたんだよね。


コメホカ:”パーティー feat J.O”ですよね。得能さんにお聞きしたんですけど、リリースされたバージョンはホーンがバリバリのファンク風だったんんですが、最初はもっと、セクシー系という案もあったとか(笑)

小野田:セクシー系かな、マハラジャとかのディスコ系ってのはあったよね。あれは、マーメイドって言葉出てくるんだけど、龍宮城のパーティっていうイメージなんだよね。だから、よく聞いてみて。魚とかスシねたの名前とか叫んでるから(笑)
オリーブブランチのオリジナルの”パーティー”のほうがテクノ系で、僕が入ったほうがソウル系にちかいのかな。


コメホカ:小野田さんらしいアレンジでした。

小野田:得能くんは良く分かってくれてるから(笑)あれも、面白かったですよ。
テレビ東京の番組内で ライブもやったしね。オリーブブランチのライブに偶然、通りかかって乱入っていうね
(全員爆笑)

コメホカ:いや、しかし、小野田さんとMINAKOさん、小野田さんと得能さん、小野田さんと石井さんと 一緒にお仕事をされてるのを見ると、本当、嬉しいです。

小野田:石井さんのドラガジアツアーあたりから、そういう機会が増えてきて、リンクしてますよね。



[今後の活動予定”京劇”&”スター誕生”」

コメホカ:今後のご活動予定を教えていただけますか?

小野田:また、京劇”孫悟空 vs 白骨精”をやるんですよ。去年もやったんで再演なんですが、猪八戒の役を。 12月12日亀有駅前のリリオホールになります。

コメホカ:出演者は、中国の方が多いですね。

小野田:日本人は2〜3名で、後すべて中国の方ですね。去年の公演写真ですが、これが私ですね。 象じゃないですよ(笑)
主役の方が演出も兼ねてらっつしゃって、是非、ご覧ください。
生バンドがついて、中国楽器がついて、新鮮だと思いますよ。京劇ってご覧になったことの無い方も多いかも知れませんが、とっつきやすく、面白いと思いますので、是非、足を運んで見てください。


コメホカ:その他には、なにかご予定はありますか?

小野田:後、来年2004年の3月に”スター誕生”というミュージカルに出演します。東京は青山劇場です。

コメホカ:製作発表のニュースを、ワイドショーで見ました! 豪華な出演者でしたよね。

小野田:そう、大勢出られるんですよ。主演が、仲間由紀恵さん、SPEEDの今井恵理子さん、島谷ひとみさんですね。
後、加藤茶さん、布施明さん、中尾ミエさん、森公美子さん、ROLLYさん、 光GENJIの諸星さん、演出がラサール石井さんですよ。

コメホカ:メチャメチャ豪華ですねー!小野田さんは、どんな役柄なんですか?

小野田:役柄はね、なんか、ROLLYさんと兄弟役らしいんですよ(全員爆笑)
かなり、大人数の舞台なんですけど、怱々たるどなたでも知ってらっしゃるメンバの舞台で、幅広い年齢層の方に、楽しんでいただけると思いますよ。
曲もね、おなじみのジャパン・ポップスのナンバーなんですよ。「恋のバカンス」「さらば恋人」「シクラメンのかほり」「亜麻色の髪の乙女」「瑠璃色の地球」とか、名曲が多数登場しますよ。


コメホカ:誰が聞いても、イイ曲ですよね。

小野田:あと、まだ詳細はお伝えできないんですが、2004年5月に東京芸術劇場で、音楽劇に出演する予定です。
うじきつよしさんとか、宝生舞さんとか、沖縄のオバアの平良トミさんとかとご一緒の予定ですね。 京劇は猪八戒で豚ですが、これは…牛ですね(笑)
前、岡山で安達由美ちゃんと桃太郎の劇にでましたけど、あれと、演出家が同じ方なんですよ。6月から9月にかけては、他の地域にも回りますよ。


コメホカ:ますますの今後のご活躍を、期待してます!


京劇”孫悟空 vs 白骨精”去年の公演写真



<インタビューを終えて>
久しぶりに小野田さんに、お話しをお伺いしたのですが、役者魂により一層の磨きがかかり、 シアターコンサートから、ミュージカル、京劇と、役者としての幅をどんどん広げてらっしゃる小野田さん、 とても素敵でした。
その一方で、MINAKOさん、得能さん、石井さんと旧交も大事にされるお人柄が、 優しい眼差しの中に溢れていて、あったかくなれた、そんなインタビューでした。ありがとうございました。



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