旧デ・ラランデ邸 

小金井市関野町 江戸東京たてもの園 







 旧デ・ラランデ邸


  元は新宿区信濃町の丘の家にあり

 木立に囲まれた建物が中央線の車内

 からもよく見えました。当初は日本

 人が建てたのですが途中からドイツ

 人建築家デ・ラランデが移り住み、

 さらに戦後は養蜂家が三島食品とし

 てこの家で養蜂業をしていました。

 東京のど真ん中で養蜂をしていたと

 いう異例の経歴を持つ建物です。


 この建物の名称については異論もあるようで、デ・ラランデは途中から住んでいただけだか

ら、本来なら当初建築した日本人の名を冠するべきというものです。しかしこの手の建物の命

名権はどんな名であろうと現所有者が有する事は明白ですし、貴重な税金を使って移築保存を

する以上、多くの都民に見てもらう事を至上命題としている筈です。平凡な日本名と、この舌

を噛みそうな変った名前と、どちらがより記憶に残り都民の注意を惹くのか、それを考えれば

結論は明らかではないでしょうか。






 一つ上  ”東京の古い洋館

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