観 泉 寺

杉並区今川  



 江戸時代には旗本今川氏の菩提寺として広い境内を持つ寺院ですが、創建の由来には謎も多

く、一説には、元々は武蔵野の湧水池として知られる善福寺池の辺にあったのを、幕府の命で

移転させられたという説もあります。しかしそんな由来は徳川家に遠慮をして(徳川家旗本の

菩提寺ですから)文書等には一切書けませんので、当り障りのない由緒となっているのかも知

れません。

 それはともかく境内は手入れが行き届いていて、春は梅や枝垂れ桜が咲き、秋は紅葉が綺麗

に色付きます。さらに門前も土塀風の塀が続いていて、横の竹林と共に静かな雰囲気を感じさ

せてくれます。




    門前の紅葉


 禅寺らしく手入れの行き

届いた境内が静けさに包ま

れています。









   山門横の通り


 この通りの両側とも観泉

寺の敷地で土塀風の塀が続

いていて、そこに紅葉が降

り積もっています。







    竹林の道


 庫裏の前の駐車場に入る

通路は竹林の脇を通ってい

て、まるで嵯峨野のような

雰囲気の場所です。







    春の境内


 本堂の前には枝垂れ桜の

古木があって、春の境内は

艶やかに揺れる桜の花で彩

られます。







   本堂前の牡丹


 桜が終わる頃には牡丹が

咲き始めて、境内はさらに

華やかさに包まれます。






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