歓 喜 院     

大里郡妻沼町妻沼  



 歓喜院は妻沼聖天として有名で、源平盛衰記で知られる斎藤実盛により治承3年(1179)

に創建されました。広い境内には近年重要文化財から国宝に昇格した聖天堂や重文指定の貴惣門

などが立ち並び、特に聖天堂の本殿は国宝に相応しい見事な彫刻が壁一面を飾っています。

 かなり昔に訪問していたのですが、本殿国宝昇格を期に全面的に修復されたと聞いて再訪して

みたら、日光東照宮のような極彩色に修復されていました。


     貴 惣 門


 独特の形の豪壮な屋根を持つ

山門で、嘉永4年(1851)

の建立になる建物です。近年、

県指定文化財から国指定重文に

なりました。




    本堂の聖天堂


 聖天堂の建物は拝殿や本殿に

分かれた権現造りで、本尊は縁

結びや夫婦和合の神の大聖歓喜

天です。その為か境内は神社の

ような雰囲気もします。




   本殿の後ろの彫刻


 聖天堂は宝暦10年(176

0)の再建で、本殿の側面や背

面の壁は緻密で華麗な彫刻で飾

られています。





   上部装飾の細部


 軒裏の装飾まで細部にわたっ

て余すところなく綺麗な彩色で

塗装されています。この塗装に

より彫刻を保護する面もあるの

かも知れません。





   以前の本殿の裏側


 昔訪れた時はこのように壁面

の彫刻がむき出しになっていま

した。それで風雨による彫刻の

劣化が心配ですし、彫刻の趣旨

も分かり難い状態でした。






 一つ上  ”国宝の寺社を訪ねて

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