大 泉 寺   

町田市小山田町 



 多摩丘陵を背にした小山田の静かな谷あいは、小山田から稲城辺りを領国としていた鎌倉時

代からの豪族小山田氏の支配地でした。しかし戦国期の動乱で居城であった小山田城が落城す

ると、小山田有重の隠居所の庵として創建され、その後、埼玉県越生の龍穏寺を開山した無極

和尚により曹洞宗寺院となっていた大泉寺が、城址の地に移転して来ました。ただ伽藍配置と

しては総門、山門、本堂が一直線に並ぶ臨済禅の様式も見られます。



     総  門


 表通りからの長い参道を行

くと建っていて、ここからは

木立が多くなり古刹の雰囲気

を感じさせます。







     三  門


 杉木立に囲まれて、深山の

雰囲気さえ感じさせますが、

石畳も整然としていますし山

門もさほど古いものではない

ようです。震災後に再建され

たのかも知れません。





     本  堂


 一段高くなった谷戸の奥に

あって立派な本堂ですが、鉄

筋コンクリート製なので近年

の建物のようです。さらに開

山堂があるそうですが外から

は見えないので、覆い堂のよ

うに本堂内に据えられている

のかも知れません。






    境内と裏山


 大泉寺の境内は、かつての

小山田城の跡で、三方を丘陵

に囲まれた袋状の谷戸になっ

ています。裏山には空堀の跡

も残されているそうですが、

寺院の境内という事で、無断

では立ち入れないようです。





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