福 生 寺

西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷 



 福生寺は当初は天台宗の寺院として創建されましたが、文保2年(1318)通翁鏡円禅師

により臨済宗に改宗されました。同師は京都南禅寺八世に出世して天皇の帰依するところとな

り、以来菊の紋章が当寺の寺紋となりました。境内は狭山丘陵の中腹にあって、総門、三門、

法堂がほぼ一直線に並び、最上部に東にずれて開山堂が建っています。


     総  門


 四脚門形式の門で、天明8年

(1788)に建立され、近年

三門再建に合わせて参道の石畳

共々修復されました。







     三解脱門


 平成10年に再建された二層

の門です。この門前からは立川

方面の眺めが良く、晴れた日に

は多摩丘陵から丹沢の峰々まで

見渡せます。






     法  堂


 本堂になる建物で、内陣等は

文政6年(1823)の記録が

ある古いものですが、建物自体

は後世の建立のようです。左手

には天然記念物の貝多羅葉樹の

古木があります。






     円 通 殿


 傍らの説明板では観音堂とな

っていて、瑞穂町の文化財に指

定されています。建立は17世

紀頃とみられ、撞木造り三方入

母屋という独特の屋根なのです

が、横から見るとその造りがよ

くわかります。





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