長 光 寺

飯能市下直竹 



 長光寺は正平21年(1366)に通海良義により創建されたと伝わり、その後の弘治年間

(1555〜58)に土豪の岡部氏により諸堂が整えられました。江戸時代になると徳川家か

ら寺領15石を拝領し、現在見られるような整然とした伽藍が再建されました。境内には山を

背にして総門、三門、中雀門、本堂が一直線に並んでいます。


     総  門


 茶畑を背にしてぽつんと立つ

四脚門形式の門で、建立は寛永

年間(1624〜44)と見ら

れますが、随所に安土桃山時代

の特徴も見られるそうで、県の

文化財にも指定されています。






     三  門


 手前は見通しの良い茶畑で、

実に堂々として見えます。建立

は総門等と同じ江戸初期と見ら

れますが、本来あった筈の左右

の金剛力士像や回廊が失われて

いてこちらは市指定の文化財に

なっています。回廊の名残で左

右も吹き抜けになっています。






     本  堂


 桁行11間の堂々とした伽藍

で、総門、三門と続く参道の正

面に建っています。建立は寛永

年間(1624〜44)と見ら

れ、県の文化財に指定されてい

ます。三門との間には後年の築

と思われる四脚門形式の中雀門

も立っています。






     全  景


 のどかな里山を背にして伽藍

が立ち並んでいるのですが、三

門のすぐ右手に中学校のテニス

コートが迫っていて、子供達の

喚声により静かな境内という訳

ではないのが惜しまれます。






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