集 福 寺

熊谷市下奈良 



 集福寺は、曹洞宗の寺院らしく法堂(本堂)庫裏、仏殿、開山堂が中庭を囲むように建ち、

諸堂を回廊で結ぶ七堂伽藍配置の古刹です。創立は永仁年間(1293〜1299)なのです

が、寛政5年に大火に遭い、仏殿以外の諸堂はそれ以降に再建されたものです。熊谷市郊外に

これだけの伽藍が残っているのに、ほとんど観光案内にも紹介されていないのは意外ですが、

訪れる人も少ないためか境内も諸堂もあまり手入れがされていないようです。



     集福寺山門


 他の諸堂に較べて簡素な門な

ので、本来は総門として建てら

れ、他に楼門形式の山門が仏殿

との間に建っていたのかも知れ

ません。







      仏  殿


 寛政2年(1790)に建立さ

れたといわれ、上記の大火以前の

建物です。下層の屋根は裳階で、

左右の伽藍とは回廊で結ばれてい

ます。内部は外陣が土間になって

いて普段はあまり使われていない

ようでした。





      法  堂


 諸堂の中心となる大きな建物で

右側の庫裏などと同様に大火の後

に再建されたものです。今は修復

途中のようで、下部にベニヤが打

ち付けられているのが気になると

ころです。





      鐘  楼


 回廊を廻らした中庭に建ってい

ます。反対側の開山堂の隣りには

新しく平屋の建物(御茶所?)が

建てられています。





 一つ上 ”七堂伽藍の寺を訪ねて

 表 紙 ”小さな旅と四季の風景 ”へ