都指定の天然記念物





 区内の東京都指定天然記念物は、個々の古木等についての指定ではないのですが、その中の

いくつかをとり挙げてみます。



 大宮八幡宮の菩提樹


  本殿の左手前に立っている菩提樹は

 江戸時代に結城秀康(徳川家康の次男)

 の側室の清涼院が手植えしたと伝わる

 古木で、樹齢は350年と言われてい

 ます。お釈迦様が菩提樹の下で悟りを

 開いたとされ、またクラシック音楽で

 も親しまれているので名前は聞いてい

 ても、実物となると身近には少ないの

 で一度は見ておきたい銘木です。





 大宮八幡宮のつつじ


  八幡宮の境内には参道の両側を中心

 につつじが多く見られます。これらは

 江戸時代に徳川家光の初願により植え

 られたもので、一面に花を咲かせる事

 から山照らしのつつじと呼ばれました。

 現在も約6千本の株が植えられ、背丈

 以上の見事な花が見られます。





 旧横倉邸の欅並木


  天然記念物と言われても、何処が?

 と思ってしまいますが、指定された当

 時は武蔵野の屋敷森の姿を残す欅並木

 だったそうです。今は屋敷もマンショ

 ンや住宅展示場に変わってしまいまし

 たが、旧久我山街道沿いに十数本の欅

 が並んでいます。