紀州徳川家中屋敷御殿

日光市本町、日光田母沢御用邸記念公園 




 日光田母沢御用邸は大正天皇のご静養の為に造営された御用邸で、中核となる建物は紀州徳川

家の江戸中屋敷から移築されたものです。この中屋敷は明治以降は東宮御所(赤坂離宮)となり

ましたが、明治31年に紀州藩邸だった建物の一部が当地に移築され、御用邸の主要部分として

残されています。




     御用邸主要部


 三階建て部分の一階は御座所

二階は御寝所、三階は展望室と

して使われたそうです。紀州藩

邸だった当時から三階建て御殿

だったようで、大名の江戸屋敷

御殿の様子を今に伝える貴重な

建物です。






     御 学 問 所


 紀州藩邸からの移築部分の内

一階主要部の御座所と二階主要

部の御寝所は、移築後の改装の

影響が大きいようで、本来の武

家屋敷の面影が薄いのですが、

この御学問所部分はあまり改装

されなかったように思います。






     御 展 望 室


 三階部分の部屋で普段は見学

出来ませんが、特別開放の期間

に合わせて見てきました。階下

の部屋とは大きく違って数寄屋

風の部屋で、移築後の御用邸と

しての改装も最小限だったよう

に思われます。