佐倉城下旧武居家住宅

千葉県佐倉市宮小路 




 この屋敷は旧武居家住宅と名付けられていますが、武居家は明治になってからこの住宅を取得

したようで、幕末の頃は家禄90石の田島家の屋敷でした。鏑木小路に並ぶ3軒の中では一番の

小禄となりますが、一軒家の屋敷を与えられていたので、それでも中級家臣の屋敷という事だと

思います。

 これは藩の禄高にも因るようで、例えば安中藩3万石では、重役である郡奉行は安中城近くの

高台に長屋門付きの立派な屋敷を構えていましたが、それでも家禄としては80石でした。


    旧武居家住宅


 元は250mほど東にあった

のですが、保存公開の為に当地

に移築され、敷地も整えられて

往時の姿を伝えています。

 ただこの屋敷だけは、移築年

が平成8年と新しい為か、屋根

が茅葺きではなく銅板葺きに直

されています。