下国府塚代官屋敷  

小山市下国府塚、岸家住宅 




 江戸時代の旗本冨田氏は下国府塚を始めとして芳賀・都賀郡に数ヶ所の知行地を持っていまし

たが、当地下国府塚の豪農だった岸家を郷代官として、これらの領地を支配させました。さらに

岸家の主屋は築500年と伝わり、これは少々眉唾ですが、それでも栃木県南部では屈指の古い

民家となるようです。



    長 屋 門


 小山市観光協会が選定した

小山百景にも選ばれた端正な

長屋門で、さらに左手に見え

る屋敷林を伴って周囲を田畑

に囲まれた屋敷構えは、中世

の土豪屋敷を思わせます。







    主  屋


 文化財には指定されてない

ので、門の外からの見学とな

りますが、いかにも代官屋敷

らしい重厚な大型民家です。

ただ築500年というと戦国

時代にまで遡ってしまうので

やはり江戸時代以降の建物と

思われます。






    構 え 濠


 大分埋まっていますが門の

左手から屋敷西側まで濠が巡

らされています。周囲の田畑

はかつては深田だったようで

(この付近の地形を見ると水

捌けが悪そう)当初は埼玉の

和井田家のような土豪だった

のではないでしょうか。