武茂氏武茂城々門

那須郡那珂川町馬頭、乾徳寺 




 乾徳寺の山門は西隣の丘に築かれた武茂城の城門だったと云われています。武茂城は宇都宮氏

の分家が武茂氏を名乗り、この地に城を築いたもので、後期には一万石の戦国大名の居城として

本格的な山城が構築されたようで、現在も乾徳寺に隣接する静神社の境内と裏山に良好な遺構が

残されています。

     乾徳寺山門


 門の柱材をよく見ると装飾等

もあって、山城の城門だっとは

思えません。おそらく武茂城は

城山の麓に平時の居館が構えら

れた根小屋式山城で、その麓に

あった城主館の門だったのでは

ないかと思います。(注)





     武 茂 城 址


 正面に見える静神社の鳥居か

ら長い石段を登っていくと城跡

があるのですが、終わりが見え

ないほど長い石段が続き、さら

にその裏山に本丸跡があるとの

事で、(私は気後れして登って

いません)堅固な山城でした。




注・・・現在の馬頭小学校の辺りに堀と土塁に囲まれた平時の居館があったようで、