1 球 ミ ニ ラ ジ オ










 このラジオは昭和40年10月号の初歩のラジオ誌

に奥沢清吉先生が発表されたモノです。一番の特

徴はコンデンサのリアクタンスによる電圧降下で

ヒーターを点灯していることで、発熱もなくセッ

トを小型に組むためには打って付けの方法です。

原回路ではオイルコンデンサーでしたが、今は小

型のフイルムコンデンサーが安価でありますので

これを使用しました。なお回路図にあるように地

域の交流周波数によってCの容量の変更が必要で

す。また交流ですのでケミコンは不可です。一方

ウォーミングアップ時間が多少よけいに掛かりま

すが、私のセットでは20秒程で音が出ました。

 組立の注意点としては感電防止のために表に出

るビスなどにアースを継がないようにします。感

度は1mのロットアンテナを伸ばせば結構実用に

なります。出力は約 60mWですが、一人静かに聞

く分には不足に感じませんでした。




 製作のポイントとしては


1.コイルはバーアンテナで2次を再生用に使い、ポリバリコンと組ませます。

2.バーアンテナの2次巻き線がそのままでは再生が強く掛かりすぎるので、ボリュームを上げた

  ときに発振するように、巻き線を少しほどきます。

3.その他の部品では現在6ZP1用の 12Kの小型出力トランスが無いのですが、7 K用を使うか

  2.5Vのヒータートランスで代用しても良いでしょう。大きくてもいいのなら秋葉原の野口トラ

  ンス店に 12Kのトランスが在りました。

4.ポリバリコンのシャフトを延長するのには、基板等をとめる1センチの金属スペーサーをビス

  で固定してプラスチックのつまみ(金属製不可)をつけました。




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