晴耕庵の談話室

NO.96



標題:気にかかるシエラ・レオネの若き元指導者



REPORT

2004/1/16

ロンドン憶良様


私の拙文を掲載頂いて恐縮いたしております。大変有り難うござい
ました。
現時点では、Sierra Leoneでは、国連の介入によりRUFはSankoh,
Bockarieという指導者が死亡した結果、事実上軍事力を失い、一般
政党を目指しているようです。
Ahemad Tejan Kabbah 大統領が現在も困難な国内の再建を目指
しているようですが、いぜん国内の貧困層の不満は鬱積しており、
何か不安定要因が加われば、すぐに内戦が再燃するのかもしれま
せん。

以前の、1992年の4月29日のクーデターで政権を奪取し、世界
で一番若い25歳の国家元首となったValentine Strasser大尉に
ついて、今わたしは関心を持っています。

4年の間、国際世界でも注目を浴び、国内経済の再建に取り組みま
したが、政権から終われた後、留学目的でイギリスに滞在し、無為
な生活を送っていました。

最近母国に戻ってFreetownで母親と同居しています。しかし、すっ
かり意気消沈し、まだ36歳の若さですがアルコールに溺れる生活
のようです。なにか激しい激流の中で浮かび出、船をこいでいたも
のの、何時の間にか流され続ける人間の悲しさを感じました。

Sierra Leoneに、UNAMSILの一員として滞在していたロシア軍人が
撮影した、美しい自然や人々の様子を偶然見つけることが出来ま
した。

今後の御活躍、御発展をお祈りいたしております。


                       Dr.K.M.




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