晴耕庵の談話室

NO.61



標題:英国のカレンダーについて

QUESTION

1999/3/26

ロンドン憶良様


今回のメールは英国のカレンダーについて書いてみたいと思います。
文献によると12世紀から1752年まで英国の新年というのは受胎告知
の日(ユリウス歴3月25日)に始まるということで、現行のグレゴリウス歴
を採用する際(1752年!結構遅いですね)に新年が1月から始まるカ
レンダーに変更したとありました。

このことは日本が明治維新の際(明治5年)、太陰暦から太陽暦に変
更したことと同じようなことを英国もしていたということになりますね。
この古い英国のカレンダーは3月25日に年が新しくなるとするもので
それでいくと例えば2000年3月24日の次の日が2001年3月25日となる
・・・少しややこしいですが。

グレゴリウス歴が採用されたのは1582年〜なので、カソリックの国々と
プロテスタントの国である英国では年を追うごとに日付がずれていくとい
うことになり、外交の約束の日付とかどうなってしまっていたのだろうと思
いますが(アバウトだったのでしょうか)。

 更にElizabeth 1の命日は1603年3月24日です(でしたよね?)が、こ
れは当時の大晦日(英国人には大晦日というその観念が薄いかもしれ
ませんが)に当たることになりますよね。

 でもこれも3月25日に年が新しくなるとする考えで行くと、当時の人にと
ってElizabeth 1の命日は1602年3月24日になる?のでしょうか。

かつて民族の数だけ暦があったと思われますが、世界が情報社会によ
ってだんだん統合統一されていき、その上で消えていったものがたくさ
んあると思います。便利の代償といいますか・・・

                                   K. H.


SORRY

1999/3/30

K. H.様

英国のカレンダーについては詳しくありませんので、あなたのご質問を
談話室に掲載し、詳しい方に聞いてみましょう。

どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

                                   ロンドン憶良




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