Do You Know NORMAN?

ノルマンと聞いてあなたは何を想像しますか?


Norman (ノルマン)
ノルマン人。ノルマン族の人。ノルマン族の
Norman architecture (ノルマン・アーキテクチャー)
ノルマン建築
11世紀頃、英国でノルマン人が用いた建築様式で壮大・剛健を
特色とした
Norman Conquest (ノルマン・コンクェスト)
ノルマン人の英国征服
Normandy (ノルマンディ)
イギリス海峡に面したフランスの北部地方
Norman English (ノルマン・イングリッシュ)
ノルマン英語 ノルマンフランス語に影響された中期英語
Norman French (ノルマン・フレンチ)
ノルマンフランス語
ノルマンディーに定住したノルマン人が用いたフランス語で
ノルマン人の英国征服後3世紀の間、英国の公用語になった


この他、ノルマントン(Normanton)号事件(1866年)やノルマンディー
上陸作戦(1944年)を想像される方もおられるかとは思いますが、こ
こではそれらには触れずに、もう少しノルマン人に整理したいと思いま
す。


ノルマン人とは元来、北方人を意味し、北方ゲルマン系のスカンジナ
ビア(Scandinavia)民族を指します。
8世紀頃から、得意とする航海術を生かし、北海を中心とするヨーロッ
パ各地を荒らすようになりました。西ヨーロッパの人たちは、彼らをヴァ
イキング(Viking)(北欧海賊)とも呼びました。

ノルマン人のうちのデーン族(いまのデンマーク人)がよく英国に侵入
したので、かの地ではデインズ(Danes)ともいいます。

彼らは初めは略奪したりしていましたが、そのうちしだいに島や河口を
拠点に定住し、内陸にも侵攻するようになりました。

フランク王国(現在のフランス)には8世紀末から進出し、パリを幾度と
なく攻め、ついに王はノルマン人酋長ロロに公爵の位と現在のノルマ
ンディー地方を与えました。


その後、ノルマンディー公7代目のウィリアム(William)(フランスでは
ギョウム)が1066年英国を征服しました。
これがノルマン・コンクェストです。
征服王という意味で彼のことを、William the Conquerorともいいます。

征服後、彼は封建制度を導入し、王権の強化をはかったため王朝は
しばらく続きました。この王朝のことをノルマン朝といいます。

ノルマン人が英国に持ち込んだ技術は数多くありますが、中でも建築
様式はその後の英国の建造物に多大な影響を与えました。

今でも英国人がノルマン様式と呼んでいることからも、その影響力の
大きさがうかがえるのではないでしょうか。

有名なロビン・フッドは、征服者ノルマン人に対する反抗を表す12−
13世紀を想定した伝説上の人物です。


以上がノルマン人についての簡単な説明です。
広義のノルマン人は、9世紀にノヴコロド公国(ロシアの起源ともいう
べき)を建国し、また別の派は12世紀に両シチリア王国を建国するな
どそのヴァイタリティーには驚かされます。


私が自費出版した「見よ、あの彗星を」は、ノルマン人の歴史の中で
も、最も重要なノルマン・コンクェストを中心に英国及び、ノルマンディ
の王朝の確執を描いております。

このHPでは、1ヶ月おきに各章のさわりを、お粗末では御座いますが
私の絵とともに紹介したいと思います。


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