(前頁より)



車の運転者だけに注意があるのではない。道路に動物たちを連れ出
す人にも規則は適用される。馬とともに犬や猫を愛する国民である。
野犬や野良猫はいない。

「136 あなたの犬を、自由勝手に動けるように外へ出してはいけま
せん。散歩に連れ出す時には、ちゃんと鎖紐をつけなさい」
(keep it on a lead)

日本では、鎖を外してお犬様を勝手気ままに歩かせている愛犬家が
多いが、こちとらには迷惑至極である。
時々、犬に噛み付かれ、怪我をしたり、酷いときには死亡する人さえ
いるが、英国では飼い主が厳しく罰せられる上、損害賠償請求を受け
るから、皆、法を守る。

日本では、はたして道路交通法違反で罰せられるのであろうか。



「137 車に動物を乗せる場合には、ちゃんとコントロールしておきな
さい。あなたが運転している時には、あなたの運転を妨げないように
すること。鎖紐をつけていない限り、犬を車から道路へ出してはいけま
せん」
至極当然の取り決めである。犬の被害者を保護する規定と考えれば
よい。



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