(前頁より)


インドではマザー・テレサと親しく手を携えて、弱者救済を支援していました。
偶然でしょうか、葬儀前日の9月5日、マザー・テレサも逝去されました。
世界の人々は、マザー・テレサと同様にダイアナ元皇太子妃を、行動する「心の女
王」として見ていたのでした。
日本のマスコミの報道姿勢と、日本国民の興味のレベルについて考えさせられた出
来事でもありました。

10月10日、ノルウェーのノーベル賞委員会は、今年のノーベル平和賞を、対人
地雷全面禁止条約の実現に向けて国際世論を盛り上げ、政府間会議の原動力になっ
た「地雷禁止国際キャンペーン」(ICBL)と、その世話人ジョディ・ウィリアムズ
さんに贈る、と発表されました。
政治的な動きではなく、純粋に人道的な観点から地雷禁止を訴えていたダイアナさ
んへの、何よりの供養になるでしょう。
この機会に、「対人地雷全面禁止条約」が、早急に締結されるよう願っています。


ダイアナさんやマザー・テレサなき後、世界の弱者救済に、誰が象徴的なリーダー
シップをとるのでしょうか。
日本政府が「対人地雷全面禁止条約」の署名を渋るのは、国際世論に逆行すること
になります。
10月15日の新聞では、政府は署名する方針を固めたとのことで、よかったと思
います。
皆さんはダイアナ元皇太子妃のご葬儀とその背景「バックグランド」をどう受け止
められましたか。

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