UKを知ろう


エリザベス女王、ボーア戦争に遺憾の意を表明


夫君エディンバラ公と南アフリカを訪問




11月10日のBBC NEWSは、英連邦会議に出席のため南アフリカを
訪問中のエリザベス女王とエディンバラ公について、次のように報じて
いる。

女王は10日開催された大統領官邸でのパーティで、
「私たちは、ボーアや英国の兵士たちだけでなく、この戦争に巻き込まれた、
黒人も白人も、男も女も子供達も、全ての人々を含めて人命の損失や傷害
を負ったことを悲しみをもって想起せねばなりません」

(We should remember with sadness the loss of life and suffering, not only
of Bore or British soldiers, but of all those who caught up in the war-black
and white, men,women and children.)
と、述べた。

女王は、「ボーア戦争は歴史の悲劇の章(tragic chapter in history)である」
と、ボーア戦争に遺憾(regret)の意を表明したが、この紛争の間に大英帝
国が行った残虐行為については殆ど謝罪の言葉はなかったと。
(falls short of apologising for British atrocities during the conflict)

一方、女王を歓迎したThabo Mbeki大統領は、
「人種差別主義によって長い間両国は分離されてきましたが、今や団結
する機会と可能性を持つに至りました。女王とともに私はこう言います。こ
の国が戦争の犠牲になるような事があってはならないと」

(Long divided by racism, we now have the opportunity and possibility to
unite and together say never again should our country fall victim to war.)

「私たちは英国および英国民とともに、心の奥底から湧く友情をもってボ
ーア戦争百年記念式典を迎えています」
(We also approach the commemoration in a true spirit of friendship with
the United Kingdom and its people)
と好意溢れる演説を行った。

女王は戦没者記念碑に花輪を捧げ、エディンバラ公はボーア戦争の戦跡
Spion Kopを訪問される予定であると。

女王は21歳の時誕生日をこの国で迎えられており、その際同国政府から
贈られたダイアモンドを今般身に着けられ、友好を示されたようである。

先月のケント公に続き、王室外交健在なりという感が深い。
王室もまた、将来の存在意義を真剣に考えての行動であろう。
ちなみに女王は73歳である。

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