2001/7/21(土) 公開日まで待てずに
今日はティム・バートン監督最新作「猿の惑星」の先行レイトショー。朝から劇場に行って「猿の惑星」と、ちょうどその前の上映時間に合う「千と千尋の神隠し」の座席指定チケットを確保し、家族連れでごったがえす劇場を一度後にする。
で、昼間は自宅でゆっくり寝て、夕方から満を持しての話題作2本立て!
「千と千尋」は、きちんと独自のリアリティを持たせた不思議な世界の構築が見事。ちょっと子供にはわかんないんじゃないかと思うような物語を、おかしなキャラクターとその動き、少女の細かい表情などによって飽きさせずにきちんとつないでいく作りはさすが! まさに「完璧に仕上げた完成品」を目の前に差し出されたような映画だった。
個人的にはTV版「うる星やつら」の中で最も好きなエピソード「決死の亜空間アルバイト」と「千と千尋」の設定が、ちょっと似ていてテイストがまったく違う仕上がりなのが楽しいな〜(<マニア!)。
「猿の惑星」の方は、あの有名かつ絶対的な地位を確立している前作の映画と、どうしても比較して観てしまうのが辛いところで、制作側もプレッシャーで大変だったろうな〜と、しみじみ考えさせられてしまった。前作を白紙にして観ようと気構えてしまうとこれがまたダメで……。
映像は小道具ひとつまでティム・バートン作品らしい美しさと統一感。物語もすごく考えて作ったんだなーと感心。俳優も感情まで伝わる猿のメイクもすごい。いろいろとすごいんだけど……と、今ひとつ乗れないままに観終わってしまった。
今度、もう一度、本当にリラックスして観直してみよう。
ただ、かつては衝撃だった「猿と人間の立場が逆転した世界」という設定自体が、今となっては「衝撃」になりえないのだと、それだけは強く感じた。何も予備知識なくこの映画を観る人の感想が聞きたいな〜。
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