2001/5/29(火) その原因はどこにある?
最近、ゲーム業界全体にソフトの受注数がけっこうしんどいって話を聞く。まぁ、昨日今日に始まったことじゃないんだけどね。
たとえば、DCに「とらとらとら」って新作ゲームがあって、これが人気シリーズ作品で、過去このシリーズソフトはすべて50万本とか売れているとして、その最新作の受注をとってみたら2万本しか注文が集まりませんでした……。その場合、問題はどこにあるのでしょう?
実際に発売日を迎えたら即完売してリピートオーダーが大量に入って生産が追いつかなくなるのか(=チャンスロス)、だいたいがユーザーが2万人しか買わないもんなのか、お店が2万本しか売れないと見ているのか、それともとりあえず絶対大丈夫な数を注文しておいて様子を見てリピート対応にかけるのか。
まぁ、実際にはゲーム業界の構造やシステムにいろいろな問題があって、その結果として今があるのだと思うので実はあまり多くを語ってはいけないのだが(笑)、商品は最後はその商品を欲しい人の手に渡ることでその価値を見いだすものだから、「日本全国でこの商品が欲しい人、手をあげて〜!」ってやって、手をあげた人の数+αを製造して、そのすべての人にきちんと商品を届けることができればそれが一番美しいのですよね。そしたら売り切れとかなくなるし。
そのひとつの手段がインターネット販売だと思うけど、残念ながら現状では日本全国のすべての人が手軽にインターネット販売を利用できる状況ではないし、どんなにがんばっても今は市場シェア10%もいかないと思う。ただ、(実際にモノを見て買う必要のないものは)やがてメーカーとお客様の間での直接販売は効率の良い手段としてある程度定着していくものだと思うので、そういった時代への試行錯誤のひとつとしてD-DIRECTをやらせてもらっている自分は幸せだな〜と(笑)。
最近、いろいろ仕事で悩んでいるというか考えているけど、D-DIRECTは第1四半期、一部ソフトの発売延期もあったもののきちんと目標達成しています(笑)。僕が去年同様D-DIRECTのチームだけを見ているなら「今年も順調だぜ!」って気楽なもんだが、去年と今年は自分の立場が違うからやるべきことも全然違って、違うからがんばんないといけないわけなのだ(笑)。
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