2000/5/4(木) 部屋で映画を見る休み
早速、ホームページをいろいろいじって半日を過ごす。
D−DIRECTのページなんてやりたいことが多すぎて逆に手がつけづらく、まずは自分のホームページから着手する。
セガスタ日誌では、いつも仕事のことや、身の回りに起こった出来事などを書いているが、その中から「映画の感想」だけを取り出して、作品別に加筆・再編集して、「映画の感想コーナー」を作ることに。
とりあえずは、今年見た映画をひととおりまとめて暫定的にコーナーを作ってみて、その後、(長い目で)今まで見た僕の特に好きな映画の感想と推薦文を追加していこうと思う。
午後は、DVDで2本の映画を見ました。
「ライフ・イズ・ビューティフル」と「ニッケルオデオン」。
「ライフ・イズ・ビューティフル」は、去年「いい映画だ」と話題になった作品。ロベルト・ベニーニ監督のイタリア映画で、アカデミー賞をはじめ、全世界で数々の映画賞を受賞している。
ずっと見たかったんだけど、限定された劇場でのみ公開されたのでうまく見る機会がなく、結局こうやってDVDを買ってきて見ることに。
舞台は1939年のイタリア。いつも笑顔を絶やさない愉快な主人公・グイドは、ユダヤ系イタリア人。グイドは新しい町にやってきて出会った小学校教師・ドーラに一目惚れし、困難の末にふたりは結ばれる。
……という笑いがいっぱいの物語がこの映画の前半。
ふたりの間には男の子が産まれ、その子が5歳の誕生日を迎える時、戦争の影はこの地にも迫り、グイド一家は強制収容所に送られてしまう。映画の後半は、死と向かい合わせの収容所内で、愛する息子と妻を助け、励まそうとあくまでも明るく元気にふるまうグイドの姿が描かれる。果たしてグイド一家に奇跡は起きるのか?
どんな絶望的な境遇にあっても、それを感じさせず明るくふるまう主人公の姿や彼の家族に対する愛情は感動的であるとともに、ちょっと痛々しい。
前半の脳天気なまでの明るい笑いがいっぱいの物語が、一転、後半で非常にシリアスな展開を見せるのは(予備知識なく見ていると)意外。でも、本当に作者が描きたかったテーマは、この後半に込められている(後から考えると、前半からうまく伏線が張られている)。
「逆境の中で、自分はこんな風に生きられるだろうか?」と考えるとき、まだまだ自分の人間としての器の小ささを思い知る。
余談だが、グイドの息子を演じるジョルジオ・カンタリーニという少年は、「超」がつくほど愛らしい!
もうひとつの「ニッケルオデオン」は、1976年のアメリカ映画。
僕は大学生の時、大阪毎日新聞社の「大毎地下劇場」(今はもうないのかなぁ)にしょちゅう通って、昔の名作映画を観ていたのだが、「ニッケルオデオン」もそのラインナップによく登場していた映画のひとつ。ただ、これもたまたまなんだけど、結局僕は「ニッケルオデオン」を上映している時に映画館に行けたことがなく、タイトルだけはおなじみで映画の中身を知らずに今日まできてしまったわけだ。
そんななつかしの「ニッケルオデオン」がDVDになって売られていたので、思わず買ってきて見てみた次第。
ニッケルオデオンとは、短編映画を上映していた当時の映画館の俗称。映画草創期のスタジオを舞台に、映画でもうけようとする人、映画の権利をひとりじめしようとする人、たまたま映画の世界に踏み込んでしまった人……などなど、映画に関わるさまざまな人の、それぞれの映画への愛情や夢が描かれる作品。
監督がピーター・ボゴダノビッチ、出演ライアン&テータム・オニールという名作「ペーパー・ムーン」のトリオがそろった笑いあふれる映画だが、さすがに20年以上前の作品なので、今の感覚で見るとちょっと辛いかなぁ……。いまひとつお話に乗れずに終わっちゃいました。
|